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コルポスコピー検査
(頸部精密検査)

女性医療クリニック 六花横浜では、
子宮頸がんの精密検査(コルポスコピー検査)
を実施しております。

コルポスコピー検査
(頚部精密検査)とは

検診コルポスコピー検査は、コルポスコピーという特殊な顕微鏡を使用して膣や子宮の頸部の表面を詳しく観察する検査です。子宮頸がん検診等で異常が疑われた際に、コルポスコピーで病変を確認し、必要な場合には、組織の一部を生検し、病理検査に提出します。
コルポスコピーは最大40倍まで拡大観察することが可能なため、肉眼では見逃しやすい微細な病変も発見することが可能です。

どんな時に
コルポスコピー検査が
必要になるの?

子宮頸がん検診で
異常を指摘された方に実施します

コルポスコピー検査は、主に子宮頸がん検診等で何らかの異常が疑われた際に実施する精密検査です。肉眼では確認が難しい微細な病変を発見する目的で行われ、検査によって症状の度合いや範囲の特定、がんの有無を高い精度で確認することが可能です。子宮頸がんの疑いがある場合などでは、病変組織を採取して詳しく観察する病理検査と併用して行われることが一般的です。

コルポスコピー検査を行えるのは限られた医療機関のみです

前述通り、コルポスコピー検査は子宮頸がん検診等で異常を指摘された患者様に対して行う精密検査です。ただし、医療機関によってはコルポスコピー検査を実施していない場合もあるため、子宮頸がん検診等で異常を指摘されたとしても、その医療機関では行えないケースもあります。
検査結果に対してさらに詳しい検査をご希望の場合や、どの医療機関を受診すれば良いかわからない場合には、ぜひ一度当院までご相談ください。なお、その際には検査結果も合わせてご持参ください。

検査でわかること

コルポスコピー検査によって子宮頸部の詳しい状態を観察することで、子宮頸部異形成や子宮頸がんの有無などを確認することができます。
子宮頸部は重層扁平上皮と円柱上皮という2つの上皮と、それらの間に位置する移行帯で構成されています。また、扁平上皮と円柱上皮の間には扁平円柱上皮境界(SCJ)といわれる境界部が存在し、子宮頸部異形成や子宮頸がんは、このSCJに発生するケースがほとんどです。そのため、コルポスコピー検査と病理検査によってこのSCJの状態を詳しく確認することで、子宮頸部異形成や子宮頸がんの確定診断に繋げることが可能です。

検査の痛みはあるの?

病理検査を行う際に疑わしい病変組織を採取する必要がありますが、その際に一瞬だけ痛みを感じる方もいらっしゃいます。ただし、痛みはわずかなため、基本的には麻酔は必要ありません。当院の医師やスタッフも、患者様の負担や苦痛を最小限にとどめるようサポートいたしますので、どうぞご安心ください。

検査を検討されている方へ

検査の偶発症について

  • 検査の際に組織の生検を行った場合には、出血を伴います。またごく稀に感染の恐れがあります。
  • 生検を行った場合には出血を伴いますので、当院では、止血剤を塗布し、タンポンを挿入してご帰宅となります。
    医師からタンポン抜去について指示がありますので、そのタイミングで自己抜去をお願いしています。
    以上の処置で自然に止血することがほとんどですが、ごくまれに出血量が多くなる場合があり、追加の処置が必要になることがあります。
    帰宅後に出血が多いと感じられた場合にはクリニックにご連絡をお願いいたします。

検査前の注意点

  • 検査のご予約の際には、月経前一週間〜月経終了の期間は避けるようにお願いいたします。
  • 検査前日から、腟内洗浄や腟剤挿入はお控えください。
  • 検査前日からは性行為はお控えください。

検査後の注意点

出血について

  • 検査後、数日〜一週間の間はおりものが変色したり少量の出血、軽度の下腹部の痛みを伴うことがあります。
  • 検査後にタンポンを使用すると出血を誘発する恐れがあるため、ナプキンを使用してください。

入浴について

  • 検査当日はシャワーで済ませてください。
  • 出血が治まれば、翌日から入浴が可能です。
  • 出血が治まっていない場合は、銭湯や温泉のご利用はお控えください。

性交渉について

  • 病理検査の際に病変組織を採取した患部から出血する恐れがあるため、1週間程度はお控えください。

検査と生理について

コルポスコピー検査を行う際には酢酸加工を行う必要があります。しかし、生理による出血があると加工がうまくいかなくなる上、採取するための病変箇所の判別が難しくなります。また、検査後は患部から出血を起こしますが、生理中だとこの出血が検査によるものか、生理による出血かの判断も難しくなります。そのため、生理中にコルポスコピー検査を行うことはできません。

コルポスコピー検査を実施するタイミングは、生理後〜排卵前の時期が好ましいとされています。従って、検査のご予約は生理期間中以外の日程を選択するようにしましょう。万が一、生理日がずれたり不正出血が認められた際は、予約日を変更することが可能です。

検査の流れ

1内診台で、膣内に子宮頚部を観察するための検査器具挿入します。

2子宮頸部に酢酸という薬剤を塗布し、病変箇所をわかりやすくします。

3コルポスコープを使用して、子宮頸部の病変箇所や状態を観察します。

4病変部の特定ができた場合は、病理検査のため組織の一部を採取します。

採取するサイズは、1か所あたりゴマ一粒程度ですが、その際に軽微な痛みが生じることがあります。その後、採取した病変部を病理検査にかけて詳しく調べます。

5組織を採取した箇所を綿球やガーゼ等で圧迫止血し、止血用の薬を腟内に塗布します。

その後、腟内にガーゼやタンポンを詰めて保護します。ただし、出血がほとんど見られない場合や、ガーゼ・タンポンを詰める際に強い痛みを感じる場合には、この処置は行わないこともあります。

6自宅に帰られてから、医師から指示のあった時間にタンポンの自己抜去をお願いしています。

抜去後に異常な出血が見られる場合にはクリニックへご連絡下さい。クリニックが閉院している場合には産婦人科のある総合病院の救急外来へご相談ください。

定期的に子宮頸がん検診を
受けましょう

子宮頸がんは初期の段階では自覚症状に乏しく、本人も気づかないうちに進行しているケースが多く見られます。そのため、定期的に子宮頸がん検診を受診して、常に自身の状態を把握しておくことが大切です。
当院では、経験豊富な専門医や最新鋭の医療機器、患者様に寄り添ったスタッフ対応などを提供し、地域の皆様がより健康で質の高い生活を送れるようサポートしております。子宮頸がん検診に関して何かご不明点やご質問等がございましたら、お気軽にご相談ください。

2025年1月から横浜市にお住まいの方のがん検診方法が変更になりました。詳しくは横浜市のホームページにある、がん検診の案内をご確認ください。

横浜市 子宮頸がん検診方法の
変更について

2025年から、横浜市の子宮頸がん検診の方法が変更され、年齢や検査内容に応じた新しい制度が導入されています。当院でもこの制度に基づいた検診を実施しておりますので、対象の方はぜひご確認ください。

年齢による検診内容

  1. 20~29歳、61歳以上の方
    検査内容:細胞診(2年に1回)
    詳細:子宮頸部の細胞を採取してがん細胞の有無を調べます。
    推奨検診間隔:2年ごと
  2. 30~60歳の方
    検査内容:HPV検査単独法(5年に1回)
    詳細:ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を調べる検査です。陰性の場合は次回受診は5年後となり、受診負担が軽減されます。陽性の場合は、同一検体で細胞診まで施行し、細胞診の結果によって精密検査や経過観察が行われます。
    検診の節目:原則として、30歳以降は5年刻みの節目年齢(30歳、35歳、40歳…60歳)で検診を受けます。

ご注意事項

  • 受診時のご案内: 検診を受ける際は、横浜市から送付されるご案内をご持参いただく必要があります。
  • 心配な症状がある場合(不正出血、痛みなど)は、がん検診案内状の郵送を待たずに受診してください。症状がある場合は保険適応で検査が可能です。

費用のご案内

<横浜市がん検診費用>
HPV検査
単独法
2,000
細胞診検査 1,360